Goethe C1サンプル問題 - 作文 (Aufgabe 1)

ゲーテC1資格試験のサンプル問題を実際にやってみて傾向を吟味し、対策を練ってみる。

テーマ1(テーマであって、問題ではない)
  • リッチな人達がいる
  • 富とその分布についてコメント
  • 富が社会的責任に繋がるのか?
  • 与えられたグラフや数字を使う
作文に含まれるべき内容
  • グラフ内の情報についての短い説明
  • 「Wenn ich einmal reich wär ...」に続く文章を考察せよ
  • グラフ内にあっとするような情報があれば述べよ:なければなぜか説明せよ
  • 富の分配が平等ではない、その結果について述べよ
  • グラフは富める者に関する情報を示している:それに対するあなたの意見は?
グラフ
  • 説明:Die unten stehende Grafik zeigt, wo auf der Welt Millionäre leben.  Sie sollen sich zu dieser Verteilung des Reichtums äußern, über die Verantwortung reicher Leute nachdenken und darlegen, was Sie mit einem große Vermögen tun würden.
  • タイトル:Wenn ich einmal reich wär ...
  • 実際の数字=グラフ内の数字x1000
  • 参照元:Capgemini, Merrill Lynch (verändert: Goethe-Institut)
  • Millionäreの定義: Personen mit Finanzvermögen (ohne selbstgenutzte Immobilien) von mindestens einer Million US-Dollar
  • 円グラフ:大陸別の億万長者の数
  • 棒グラフ:国ごとの億万長者の数
ヒント
  • 評価のポイントが3つ
  • 1. 求められている題材を全て含むか?
  • 2. 正確さ(文法的、というよりも論理的かどうか、だと思う)
  • 3. 文章とセクションの親密性
  • 200単語以上
作文を始める前に注意すること
  • テーマ内で求められていることと、グラフの説明内で求められていることが若干違う:グラフの説明内の方が詳しい(was Sie mit einem große Vermögen tun würden)
富の分布(大陸別)
  • 約三割:北アメリカ
  • 約三割:欧州
  • 約三割:アジア
  • 約一割:残り(南アメリカ、アフリカ、中東)
富の分布(国別)
  • アメリカが2位のドイツの2倍以上
  • 世界経済2位の中国の億万長者は意外と少ない
  • アメリカの億万長者の数は、残りの8カ国の億万長者の合計よりも大きい
  • 世界の億万長者の約3割はアメリカ人
  • 上位9カ国のどの国の億万長者の数は、アフリカ全体の億万長者よりも大きい
採点基準(合計20ポイント)
  1. 「作文に含まれるべき内容」を全て含んでいること:0から4ポイント
  2. 文章構造(序章、本文、結論のこと?)と一貫性:0から5ポイント
  3. 表現力(語彙の多さと複雑さ):0から5ポイント
  4. 正確性(文法と句読点):0から6ポイント
参考資料
文章構造(自分ならこうする)
序章(グラフの説明)
  • 書き出し:Capgemini, Merrill Lynchの資料を使い、世界の億万長者の割合を吟味し、富の分配を分析してくのが本エッセーの目的である。
  • グラフの説明:円グラフは大陸ごとの億万長者の数であり、棒グラフは国別の億万長者の数である
  • グラフの説明:大陸別に見ると、北米の占める割合が32%、次いで欧州が30%、アジア環太平洋地域が28%、残りが南米、中東、アフリカである。
主文(びっくりすること/しないこと、富の分配が平等ではないこと、それによる結果、個人的な意見)
  • 北米、欧州、アジア地区で全体の9割、南米、中東、アフリカ地域で全体の1割となっており、富の分配が偏っているが、これは先進国と発展途上国の分布と一致し、グラフが示すことは驚きではない。
  • 特にアメリカ1カ国だけで世界の億万長者の3割を占めるが、これはアメリカが個人の成功を重んじる文化に起因している証拠であろう。ビジネス関係者のみならず、スポーツ選手や芸能人で成功している人が多いのが理由であろう。
  • しかし富の一極集中が意味するのは、不平等があるということである。例えばドイツとイギリスの2カ国の合計だけで欧州の42%ある。これは20カ国以上ある欧州地域に格差があるということである。欧州共同体で不満があるのはこういったことが原因と思われる。
  • この不平等に対し、ドイツは大きな責任がある。欧州の貧しい国に対して積極的に投資を行い、産業を助ける義務があると私は思う。また近辺の中東やアフリカに対してもサポートを積極的に行うべきだと私は思う。
結論(「Wenn ich einmal reich wär ...」に続く文章)
  • このように富の一極集中は問題であるが、しかし富の分配によりより良い将来が期待できる。私はそこに期待したい。
  • もし私に財産があれば、私は近辺諸国の若い世代を援助をしたい。具体的には学生に対する奨学金を考えている。また他の億万長者と共同で、息の長いサポートをやってみたい。
考察
  • 採点基準の1と2に関しては満点(9ポイント)だと思う
  • 残りの11ポイントをいかに稼ぐか、が肝
  • サンプル解答の採点が18ポイントなんだが、完璧な解答を載せな理由は何?
  • 自分の考えをドイツ語にすると300語以上だったので、200から300以内の簡潔なエッセーにするためにはもう少し自分のまとめをスリムにする必要がある

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